2023年01月25日

帰国しました1月25日より通常営業、英仏伊出張帰国後諸々ブランドオーダー受付中。イタリア編その1

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久しぶり海外出張、とりあえずまた
机上で商売する人たちと
違って歩いて掘ってまさに男塾。
それでも癖で苦にならないのは
知らない商品、
世界を知りたいからでしょう。
まずはフィレンツェ開催見本市PITTI UMOと
その周囲トスカーナ工房行脚
御時勢なのか
戦略PRか写真意識して
不自然装い、
SNSして、
外人と写真撮って、
接待宴会イタ料理食べて、
日本でオーダー出来そうな
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ブランドまわる、
観光にも見える日本業者も
激減。
周囲工房まわりはさすが世界的に確かな技術と
感性が凝縮してる素晴らしい人たちが多いので楽しい。
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まずはSARTORIA FRANCESCO GUIDA工房、
朝5時起床で電車に
揺られて歩いて工房到着。
積み上げられた興味深いFABRICで歓喜。
いろんな国の人が弟子入りして頑張ってる清い。
夢追いかける人たちまっすぐで美しい。
心臓病患いながら生産に
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向き合う姿が神々しい
巨匠サルトリア セミナーラ御大に
製品オーダーしに伺う。
工房も美術館のような建物と内装で
会うとわかるこの人の豊かな感性と
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まじめでストイックな人柄、
沈んだ華やかさと削いだ
シンプルな佇まい緊張が
匠の積み重ねられた凄みを感じます。
ほとんど知られてないトスカーナの
ホレスティエールともいうべき
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オールドモデル復刻依頼、
生きてるうちに購入されたしこれは
講釈がどうのこうのではなく本能で感じる
まさに美術品。
工房まわりの途中、高齢で
店をたたむという老舗名店に伺う、
圧縮陳列とごちゃごちゃした圧巻のDISPLAY,
棚に積み上げられたWILLIAM LOCKIEや
吊られたシュナイダー、クリサリス、
ローデンフライがこれまた神々しい。
ジャケット、コートのドレス類は
オリジナル〜。
こういう店出会うと服屋の
気骨さと誇りを感じます。、
日本ではもうこういう
いい店がなくなったな涙。
フィレンツェ名物といえば
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羊飼いの毛玉生地カセンティーノ。
カセンティーノコートがアイコンと
言われる匠ベストルッチ伺う。
ヴェストルッチ本人は引退してるものの
スタイルは継承しつつトータルブランドとして
アップデート、長ポロ、パンツそして
アイコンのカセンティーノコートが素晴らしい。
また同グループのステファノベーメルも
個性放つ素晴らしい出来、
日本では百貨店イメージでよくないですが、
やはり奥深く、
ベーメルの沼が広がってます、特に
AUBERCYやガジアーノや
コルテのように最近一周してこういう
フォルムの靴に妙に惹かれます、
日本ではシュッとした
フォルムの靴はサラリーマンの
イケイケのイメージであまりかもしれませんが
洋服の合わせでは特に最近はまります!
人柄と独特なフィレンツェ彫りが
素敵なランファ―二に伺い、
あれこれ製品みて注文、好き嫌いは
ありますがこの感性もまさにトスカーナ。
フィレンツェ中心部のホテルで
商品持ってきてるブランドに伺う。
久しぶりな私と同い年スペイン老舗
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USTO GIMENOの現当主と再会、
相変わらず体が大きく
温厚で優しい人柄がジェントルマン。
アイコンTEBA JACKETの
オールドモデルの復刻と
彼がOEMである某パリ名店と同モデルを
依頼乞うご期待。
コロナで亡くなった
ダルクオーレを継ぐ娘夫婦が仕切る
新生ダルクオーレに高級そうなホテルの
スイートで打ち合わせに伺う、
古代神殿のような豪華な
ゴリゴリのダブルベットが
洋服サンプルを押しのけて部屋中央に鎮座、
ここでアントニオちゃんのいない時間は
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イタリア人の激しい夫婦の
営みが行われるのかと
想像するだけで改めて
ダルクオーレの官能的色気と抜け感の
バランス具合が好きになりました、
出来そうで出来ない不思議な洋服。
ダルクオーレのあの
何ともいえないフワフワ〜〜
嗚呼〜〜〜とした着心地と
支える身ごろのフィット具合が
やはり素晴らしい、
縫製はあいかわらず汚いけれど
ダルクオーレしかできない個性は
美しいフォルムと官能エンジンに似て
すぐ壊れるイタリア車
みたいでまさに魔性服。
今回はダサかっこいい本来モデルを
特別に復刻してくれるそうで感謝合掌です。
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次に同じ豪華ホテルの片隅で
最近好評のSARTORIA FRANCESCO GUIDAの
ニットを作ってるトスカーナの
某実力派ニット工房展示会に行く。
イタリアの小さい工房特有の
いい加減さと偏屈具合と製品のムラ、
ミスが多いのがグィダも腹立つそうですが
ミラクル的素晴らしい製品を生み出すので
これまたすぐ壊れる
イタリア車のようなものだと
納得いかない自分に言い聞かせながら
製品説明を聞く、
こういうややこしい偏屈爺さんの工房系は
イタリア人同士で揉めて話つめて
作った渾身ものが特に素晴らしい〜
もうすぐSARTORIA FRANCESCO GUIDA別注
綿ニットも納品予定!
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posted by アントニオヨウフクテン at 11:30| 日記